宇宙旅客輸送推進協議会(SLA)の設立は,国内ではH3ロケットやイプシロンロケット更新の開発も進み,輸送ベンチャーの活動も活発になって行く状況があり,一方で,海外においては特に米民間の活動が宇宙への輸送の大きな役割を占める状況が進行する中で,2019年4月に日本の宇宙輸送宇宙輸送の関係者のコミュニティのみなさんとの非公式な議論の場(将来輸送系意見交換会)を作ることから始まりました.ここでは大きな意味で日本の宇宙輸送を,どう言う目標設定をして,これまでのいわゆる基幹ロケットによる国中心の宇宙輸送の世界から,有人輸送の大きなマーケットの創出によって民間の主導による宇宙活動の拡大を図るために,今の時点でどう言う事を考えたらよいかの議論を行いました.この議論から始まって,その後文部科学省や内閣府での宇宙基本計画の改訂などの議論を経て,民間主導の輸送の革新を宇宙旅客輸送のマーケット創出からバックキャストして,民間主導の体制構築や国と民間の新しい関係の構築という新しい方法で進めることを目指して,2021年5月に本協議会(SLA)を設立するに至りました.この間の経緯やこれらの活動を受けた文科省の委員会での議論の様子などを以下の資料でご覧ください.
協議会設立のいきさつと経過・協議会の目指す姿
- 「宇宙輸送コミュニティにおける次の目標設定の議論と提言について」宇宙開発利用部会,将来宇宙輸送システム調査検討小委員会(第2回) 2020年1月30日
- 「有人旅客輸送(P2P,宇宙旅行)の目標設定と事業化のためのインプレメンテーションの議論」 第5回宇宙輸送システムロードマップ検討会 2021年2月10日
- 「宇宙輸送の次の目標設定と「宇宙旅客輸送推進協議会」の準備状況」第9回革新的将来宇宙輸送システムロードマップ検討会 2021年5月12日
文科省革新宇宙輸送システムロードマップ検討委中間まとめ